ODAWARA ART FOUNDATION

2021年09月28日

[オフサイト]千田嘉博氏レクチャー「小田原城・北条氏の城と秀吉の城」開催 事業

小田原文化財団では、江之浦測候所の背景をなす人文科学から自然科学にいたる幅広い分野からテーマを選び、講師をお招きして、江之浦測候所のコンセプトにより深くアプローチするレクチャーを順次開催しております。

12月のレクチャーは、城郭考古学者・千田嘉博氏を講師にお迎えして、江之浦測候所が立地する小田原市・小田原城をテーマにお話しいただきます。戦国時代、豊臣秀吉の大軍に対して、ついに城壁の一部にも攻め込ませなかった小田原城の強さの秘密を解き明かすとともに、織田信長や豊臣秀吉の城と比較して、北条氏の城の歴史的位置を考えます。講演の後半は、橋本麻里氏が登壇し、講師と共に小田原城の歴史、戦国時代の城のありようを紐解いていきます。


日時:2021年12月11日(土) 14:00~16:00(開場13:30)
料金:①レクチャー受講のみ 2,200円
   ②レクチャー受講 + 小田原城2館(天守閣・SAMURAI館)の見学セット券 2,700円
   ③レクチャー受講 + 江之浦測候所12月11日【午前の部】の見学セット券 5,500円
会場: ミナカ小田原コンベンションホール(小田原駅直結・ミナカ小田原4階)
出演: 千田嘉博、橋本麻里
定員: 100名(全席自由席)
チケット発売日: 10月14日(木)10:00~ ※先着申込制
申込み方法: 小田原文化財団公式ホームページ見学予約ページより購入
       ※①2,200円のチケットはハルネ小田原街かど案内所でも販売

撮影:畠中和久

講師: 千田嘉博(せんだ よしひろ)城郭考古学者 
1963年愛知県生まれ。奈良大学教授、前学長。大阪大学博士(文学)。奈良大学卒業後、名古屋市見晴(みはらし)台(だい)考古資料館 学芸員を経て、1990年から国立歴史民俗博物館 助手・助教授。この間に文部省在外研究員としてドイツ考古学研究所、イギリス・ヨーク大学に留学。2005年から奈良大学准教授、2009年より同教授。2012年から13年にドイツ・テュービンゲン大学考古学部客員教授。2015年に考古学の優れた研究者に与えられる濱田青陵賞を受賞。2014年から2016年にかけて奈良大学学長。2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」の真田丸城郭考証を務め、2017年に徳川家康が築いた慶長期江戸城の絵図発見を発表した。NHK『歴史秘話ヒストリア』『英雄たちの選択』などのテレビ番組に出演。主な著書に『織豊系城郭の形成』東京大学出版会、『戦国の城を歩く』ちくま学芸文庫、『信長の城』岩波新書、『真田丸の謎』NHK新書などがある。

ファシリテーター: 橋本麻里(はしもとまり)
日本美術を主な領域とするライター、エディター。公益財団法人永青文庫副館長。出版社勤務を経てフリーランスに。新聞、雑誌等への寄稿のほか、NHKの美術番組を中心に、日本美術を楽しく、わかりやすく解説。著書に『美術でたどる日本の歴史』全3巻(汐文社)、『京都で日本美術をみる[京都国立博物館]』(集英社クリエイティブ)、『変り兜 戦国のCOOL DESIGN』(新潮社)、共著に『SHUNGART』『原寸美術館 HOKUSAI100!』(共に小学館)、編著に『日本美術全集』第20巻(小学館)。ほか多数。