小田原文化財団では、今年2月より美術ライターの橋本麻里氏をファシリテーターにお迎えし、レクチャーシリーズを開始いたしました。このシリーズでは、江之浦測候所の背景をなす人文科学から自然科学にいたる幅広い分野からテーマを選び、講師をお招きして、江之浦測候所のコンセプトにより深くアプローチするレクチャーを順次開催しております。
今回は、料理研究家・土井善晴氏を講師にお迎えします。和食からフランス料理まで、懐石料理から家庭料理まで。大きな振幅の中で料理という文化をとらえてきた料理研究家がたどり着いた、日本料理の本質とは何か。日本人が料理に求めてきた価値感と美意識、自然との関わり方、器の多様性、調理技術などから解き明かします。
当日は、レクチャーの前に江之浦測候所に隣接する「柑橘山」をご案内し、実りの季節を迎えた様々な柑橘類についてスタッフより解説させていただきます。
日時:2020年12月12日(土) 14:30~18:00
料金:5,500円(税込、江之浦測候所の見学入館料を含む)
会場:江之浦測候所
出演:土井善晴、杉本博司、橋本麻里
定員: 40名
チケット発売開始日: 11月19日(木)10:00~
申込み方法: 小田原文化財団公式ホームページ見学予約ページより購入
講師: 土井 善晴(どい よしはる)料理研究家
1957年大阪生まれ。十文字学園女子大学特別招聘教授、東京大学先端科学研究センター客員研究員。スイス、フランスでフランス料理を、大阪の「味吉兆」で日本料理を修行。1992年「土井善晴 おいしいもの研究所」を設立。以降、命を作る仕事である家庭料理の本質を伝え、変化する料理と周辺を考察した食文化を、さまざまなメディアを通して提案している。著書に『土井善晴の素材のレシピ』(テレビ朝日)、『一汁一菜でよいという提案』(グラフィック社)ほか多数。
ファシリテーター: 橋本麻里(はしもとまり)
日本美術を主な領域とするライター、エディター。公益財団法人永青文庫副館長。出版社勤務を経てフリーランスに。新聞、雑誌等への寄稿のほか、NHKの美術番組を中心に、日本美術を楽しく、わかりやすく解説。著書に『美術でたどる日本の歴史』全3巻(汐文社)、『京都で日本美術をみる[京都国立博物館]』(集英社クリエイティブ)、『変り兜 戦国のCOOL DESIGN』(新潮社)、共著に『SHUNGART』『原寸美術館 HOKUSAI100!』(共に小学館)、編著に『日本美術全集』第20巻(小学館)。ほか多数。