奈良市にある春日大社やゆかりの社寺からの貴重な文化財・宝物に加え、称名寺・金沢文庫、小田原文化財団の史料や作品を紹介する特別展「春日神霊の旅 ―杉本博司 常陸から大和へ」が、神奈川県立金沢文庫で1月29日から開催中です。こちらの展覧会開催を記念して、3月19日に小田原三の丸ホールで行われる特別講演会のチケットが現在発売中です。奮ってご参加ください。
特別講演会『春日信仰と小田原文化財団-春日神霊の旅展によせて』
日 時: 2022年3月19日(土)14:00~15:45
料 金: 2,200円
会 場: 小田原三の丸ホール 大ホール(神奈川県小田原市本町1丁目7-50)
※小田原市民ホール開館記念「市民優待企画」事業
登壇者: 花山院弘匡氏(春日大社宮司)
多川俊映氏(興福寺寺務老院)
杉本博司(現代美術作家、小田原文化財団設立者)
瀬谷貴之氏(神奈川県立金沢文庫主任学芸員)
◎チケット情報
申込方法:①小田原文化財団公式HP見学予約ページより購入
②ハルネ小田原街かど案内所での窓口販売(10:00~19:00)
特別展「春日神霊の旅 ―杉本博司 常陸から大和へ」詳細は、神奈川県立金沢文庫ホームページをご覧ください。
花山院弘匡(かさんのいん ひろただ)
春日大社宮司。昭和37年9月生まれ。佐賀県出身。左大臣藤原(花山院)家忠を祖とする第33代目、花山院家は太政大臣にも就く清華家、祖父は侯爵で貴族院議員、父は春日大社宮司。昭和60年3月國學院大學文学部神道学科卒業。昭和62年4月奈良県立富雄高等学校に赴任し、奈良県立片桐高等学校を経て、奈良県立奈良高等学校に転任(地理担当)。平成20年より春日大社宮司。南都楽所会長、神仏霊場会会長、帝塚山大学特任教授、奈良国立博物館評議員、今日庵評議員など。著書に「春日大社のすべて」等多数。
多川俊映(たがわ しゅんえい)
興福寺寺務老院。昭和22年3月奈良市生まれ。昭和44年立命館大学文学部卒業。平成元年に興福寺貫首(代表役員)に就任。<天平の文化空間の再構成>を合言葉に境内整備・伽藍復興に取り組み、平成30年10月に中金堂落慶法要を営んだ。一方、唯識や仏教文化論をベースに執筆・講演活動を行い、現代社会に解りやすく仏教を説く。令和元年8月、任期満了にともない貫首退任。同年9月、寺務老院(責任役員)に就任。近著に「心に響く101の言葉」(ウェッジ)、「 俳句で学ぶ唯識超入門:わが心の構造」(春秋社)など多数。
杉本博司(すぎもと ひろし)
1948年東京生まれ。1970年渡米、1974年よりニューヨーク在住。活動分野は、写真、インスタレーション、演劇、建築、造園、執筆、料理、と多岐に渡る。杉本のアートは歴史と存在の一過性をテーマとしている。2008年に建築設計事務所「新素材研究所」、2009年には公益財団法人小田原文化財団を設立。1988年毎日芸術賞、2001年ハッセルブラッド国際写真賞、2009年高松宮殿下記念世界文化賞(絵画部門)受賞。2010年秋の紫綬褒章受章。2013年フランス芸術文化勲章オフィシエ叙勲。2017年文化功労者。3月に日本経済新聞「私の履歴書」を大幅加筆した「影老日記」(新潮社)を刊行予定。
瀬谷貴之(せや たかゆき)
神奈川県立金沢文庫主任学芸員。昭和46年(1971)茨城県水戸市生まれ。専門は日本彫刻史、および仏教美術史。東北大学大学院文学研究科博士課程後期単位修得退学。日本学術振興会特別研究員を経て現職。これまでに、「 霊験仏―鎌倉人の信仰世界」「 運慶―中世密教と鎌倉幕府」「 解脱上人貞慶―鎌倉仏教の本流」「 東大寺―鎌倉再建と華厳興隆」「 運慶―霊験伝説と鎌倉幕府」「 顕われた神々―中世の霊場と唱導」などの特別展を担当。