「三茶三味~三味線音楽を聴く~」公演にて、義太夫節演奏の前に日替わりで行われる鼎談出演者が決定いたしました。
豪華メンバーが揃い、太棹三味線の魅力について存分に語っていただきます。
10月23日(金)
山村友五郎(日本舞踊・山村流六世宗家)
いとうせいこう(作家・クリエーター)
野川美穂子(東京藝術大学講師)
10月24日(土)
尾上菊之丞(日本舞踊・尾上流四代家元)
野川美穂子(東京藝術大学講師)
桜井秀俊(ミュージシャン:真心ブラザーズ)
10月25日(土)
杉本博司(現代美術作家)
橋本麻里(ライター・編集者)
野川美穂子(東京藝術大学講師)
〈出演者プロフィール〉
山村友五郎(やまむら ともごろう) ※10月23日出演
日本舞踊・山村流六世宗家。1964年大阪生まれ。祖母の山村流四世宗家・若、母・糸のもと、幼少より修業する。1992年六世宗家山村若を襲名。流祖・友五郎よりの歌舞伎舞踊と、京阪神で発展した座敷舞(地唄舞)という二つの流れを大切に、伝統の維持継承に力を注ぐ。2006年創流二百年祭を開催。2014年長男・侑に若の名を譲り、山村友五郎(三代目)を襲名する。一門の舞踊会「舞扇会」を主催するほか、『五耀會』を結成し、日本舞踊の普及に努める。文楽、上方歌舞伎、宝塚歌劇、OSKの振付、舞踊指導、門下育成に従事する。また、流儀に伝わる振りと浮世絵や文献から流祖振付の変化舞踊「慣(みなろうて)ちょっと七化」を復元するなど、復曲にも意欲的に取り組んでいる。国立文楽劇場養成科講師、宝塚歌劇団日本舞踊講師、大阪芸術大学非常勤講師。2001年文化庁芸術祭新人賞、2006年芸術選奨文部科学大臣新人賞、2007年文化庁芸術祭優秀賞、2010年芸術選奨文部科学大臣賞、2015年日本芸術院賞など受賞多数。
いとうせいこう ※10月23日出演
作家・クリエーター。1961年東京都生まれ。早稲田大学法学部卒業。編集者を経て、作家、クリエーターとして、活字・映像・音楽・舞台など、多方面で活躍。著書に小説『ノーライフキング』、『見仏記』(みうらじゅんと共著)、エッセイ集『ボタニカル・ライフ』(第15回講談社エッセイ賞受賞)など。今年16年ぶりの小説『想像ラジオ』を発表した。また、近年の音楽活動ではロロロへの加入や、コクーン歌舞伎「佐倉義民傅」のラップ歌詞などがある。テレビのレギュラー出演に「シルシルミシルさんデー」(テレビ朝日)「ビットワールド」(Eテレ)「オトナの!」(TBS)などがある。「したまちコメディ映画祭in台東」では総合プロデューサーを務め、浅草、上野を拠点に今年で6回目を迎える。
尾上菊之丞(おのえ きくのじょう) ※10月24日出演
日本舞踊・尾上流四代家元。1976年東京都生まれ。2歳から父・尾上墨雪(二代尾上菊之丞)に師事し、1981年「松の緑」で初舞台。1990年尾上青楓の名を許される。2011年尾上流四代家元を継承し、三代目尾上菊之丞を襲名。1999年より自身のリサイタルを開催し、新しい舞踊作品創りに取り組む。2008年より藤間勘十郎両氏と共同で「趣向の華」、2010年より茂山逸平氏と共同で「逸青会」を主催し、脚本や演出にも取り組んでいる。その他、林英哲氏(太鼓奏者)を筆頭に数多くの芸能者とのコラボレーションにも挑戦している。歌舞伎の振付師としては「NINAGAWA十二夜」をはじめとする尾上菊五郎劇団の作品を中心に、市川猿之助主演「スーパー歌舞伎 空ヲ刻ム者」「雪之丞変化」、市川染五郎主演「阿弖流為」等、新作歌舞伎の振付を勤める。その他、宝塚歌劇団、万博の振付や、蜷川幸雄演出「僕の四谷怪談」、渡辺えり演出「瞼の母」等、伝統芸能の枠に留まらず振付・所作指導を勤める。毎年春に開催される花街舞踊、新橋「東をどり」・先斗町「鴨川をどり」では花柳界の師匠として演出・振付を手掛けている。(公社)日本舞踊協会会員、京都造形大学非常勤講師、昭和音楽大学非常勤講師。2010年舞踊批評家協会新人賞、2012年花柳壽應賞新人賞受賞。
桜井秀俊(さくらい ひでとし) ※10月24日出演
ミュージシャン。1968年広島県に生まれ、神奈川県で育つ。1989年大学在学中、音楽サークルの先輩YO-KINGと真心ブラザーズを結成。バラエティ番組内“フォークソング合戦”にて見事10週連続を勝ち抜き、同年9月にメジャー・デビュー。「どかーん」「サマー・ヌード」、「拝啓、ジョン・レノン」など数々の名曲を世に送り出す。2014年、デビュー25周年を迎え、自身のレーベルDo Thing Recordingsを設立、11月にはレーベル第1弾作品となるオリジナル・アルバム「Do Sing」をリリースした。本年10月7日には、昭和女性アイドルの楽曲をテーマにした、初のカバー・アルバム『PACK TO THE FUTURE』をリリース、そのアルバムを携えての全国ツアー『PACK TO THE FUTURE』を開催する。また、名盤と誉れの高い「KING OF ROCK」の発売20周年を記念したライブ・ツアー『MORE KING OF ROCK 20th』を同時開催、全国17公演を行う。www.magokorobros.
杉本博司(すぎもと ひろし) ※10月25日出演
現代美術作家。1948年東京生まれ。立教大学卒業後、1970年に渡米、1974年よりニューヨーク在住。徹底的にコンセプトを練り上げ、精緻な技術によって表現される銀塩写真作品は世界中の美術館に収蔵されている。近年は執筆、設計へも活動の幅を広げ、2008年建築設計事務所「新素材研究所」を設立、IZU PHOTO MUSEUM の内装設計を皮切りに、oak omotesando のエントランススペース、イセタンサローネ(東京ミッドタウン)などの設計を手掛ける。主な著書に『空間感』(マガジンハウス)、『苔のむすまで』『現な像』『アートの起源』(新潮社)。内外の古美術、伝統芸能に対する造詣も深く、人形浄瑠璃文楽公演『杉本文楽 曽根崎心中付り観音廻り』(2011)、三番叟公演『神秘域』(2011)の演出を手掛け、海外でも高い評価を受ける。今年10月より千葉市美術館にて「杉本博司 趣味と芸術/今昔三部作」開催。1988年毎日芸術賞、2001年ハッセルブラッド国際写真賞、2009年高松宮殿下記念世界文化賞、2010年秋の紫綬褒章を受章。2013年フランス芸術文化勲章オフィシエ章受勲。
橋本麻里(はしもと まり) ※10月25日出演
ライター、編集者。1972年神奈川県生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。明治学院大学・立教大学非常勤講師(日本美術史)。『芸術新潮』『BRUTUS』『&Premium』『和樂』などへの寄稿のほか、高校美術教科書の編集・執筆も手がける。著書に『Shungart』(小学館)、『京都で日本美術をみる【京都国立博物館】』(集英社クリエイティブ)、『変り兜 戦国のCOOL DESIGN』(新潮社/とんぼの本)、『日本の国宝100』(幻冬舎新書)、共著に『浮世絵入門 恋する春画』『運慶 リアルを超えた天才仏師』(ともに新潮社/とんぼの本)ほか。NHKテレビ『NEWS WEB』月曜ネットナビゲーター、Eテレ〈趣味どきっ!〉『国宝に会いに行く』案内人。
野川美穂子(のがわ みほこ) ※10月23日、24日、25日出演
邦楽研究家。東京藝術大学大学院修了。お茶の水女子大より博士号取得(人文博士)。東京藝術大学、日本映画大学、法政大学、東海大学ほか講師。近世を中心とする日本音楽史を研究。著書に『地歌における曲種の生成』(第一書房、2006)。共著に『軍記語りと芸能』(汲古書院、2000)、『日本の伝統芸能講座 音楽』(淡交社、2008)、『まるごと三味線の本』(青弓社、2009)、『地歌・箏曲の世界 いま甦る初代富山清琴の芸談』(勉誠出版、2011)など。2001年に(公財)清栄会奨励賞、2006年に第23回志田延義賞(日本歌謡学会)を受賞。文化庁文化審議会委員、文化庁芸術選奨選考委員、日本伝統文化振興財団賞選考委員なども務める。